分析と実践

わんさか女将

2007年07月16日 12:39

「ヒマな原因」をハッキリ理解したので、

マスターは、とても料理について研究するようになりました。

しかし当時も、決して手を抜いていたわけではありません。

多分……私が見てて感じたのは 、

料理について《見る 読む 感じる》視点が変わっていったように思います。

この後の2〜3年後、よく私に言ってたのは

「昔は、料理(専門書なので、解説は、少しの箇条書き程度)の本を読んでても、

分からない箇所がたくさんあったけど、

このごろ、すごく理解できるようになった」と、

しょっちゅう申しておりました。

《料理のセンスを磨く事》に時間をかけ、

その頃から、休日は、よく外食するようになりました。

お店の残り物(まかない)は平日や休日前にいただき、

休日は、ありとあらゆるお店に食べに行きました。

お客様から「美味しい」と伺ったお店や、流行ってると聞いた店、テレビや、雑誌で紹介された店…。

ジャンルは問わず。

ただ食べて、美味しかったね♪で終わりとちゃいますよ(笑)

流行ってる原因を話し合ったり、

美味しいお料理に巡りあったら、さっそく、作ってみたり…。

私は、メニューをじっと何回も何回も、見つめて、

どんなメニュー表が、見やすくて分かりやすくて、オーダーが進むのかを研究したり、

楽しく会話するだけじゃなくて、

店内の内装の良いところ悪いところ、を話し合ったり、

どうして流行ってないのか(笑)お店の方が聞いたら怒るような話も(笑)話合ったり、

「わんさか」でなら、どんな風にアレンジするのか想像したり、

気持ちのいい接客をしていただいたらなら、自分でも、実践してみたり、

逆に、マズかったり、期待ハズレな時は、どうして、ダメなのか、

もちろん、小声で(苦笑)話し合ったり…。

とにかく2人で、お料理をいただきながら、いっぱい話し合いました!

でも理解頂きたいのは、

《分析=話し合い》はしましたけど

《単なる批評》ではありません。

たまに、いらっしゃるんですよね〜…。

他店を《批評や批判ばかりする》同業者。

私たちは、あくまでも《あの店は「わんさか」が目指すスタイルじゃないけど、

流行ってる事は、原因もわかるし、お客さんの心理もわかる》と考えます。

一見、似てるように感じられるかもしれませんが、積み重なると、全然違いますよ〜!

ちなみに、今でも、他店に対する、基本的なスタイルは変わっていません。

ただ、当時〜しばらくすると、飲食店だけでなく、

世間の流れの、ありとあらゆる事に対して目を向けるようになりました。

当時の話…、なるべく伝わるように、表現したつもりですが

《ただの食べ歩きやん!》と、つっこまれても仕方ないと思っています。

文字で表現するには限界がありますので…。

ただ、私達、2人の心と頭にはいつまでも、消える事なく、焼き付いています。

いわゆる、これが《マニュアルではない、生きた勉強》の 一つではないでしょうか?

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